凜

ブレードランナー ファイナル・カットの凜のレビュー・感想・評価

3.3
ブレードランナーシリーズ全てをひっくるめて今回見たのが初めてです。既に士郎正宗氏の『攻殻機動隊』のアニメを全て観ています。

その上で、少々物足りない気がしました。
何度も見るとまた違った感想を持てることは強く感じている作品です。

映像は、士郎正宗氏が影響を受けたと話している通り、攻殻の世界と非常に酷似しています。それを観ているので、比べてしまうことを差し引いても、一度観ただけではこの作品が放つメッセージを理解できなかったんです。

物語の「核(コア)」は「人間の都合で作られた機械が、感情を持つまで成長しては都合が悪いと意図的に”死ぬ”よう設計することは、エゴでしかない」ということ?

もっとなにかがありそうに思えますが、途中の話がいまいちよく解らず深く考察できませんでした。

そしてーーーーー
人造人間やロボットに対する、日本とそれ以外の国の超えられない壁があるのだなと、この手の作品を見るたびに痛感してしまいます。

日本ではロボットは人間と伴にあり、悪い奴らをやっつけたり、一緒になって困難を乗り越えていく存在であることが、子供の頃から脳に刷り込まれてしまっているのですよね(苦笑)。
ところが、これはコンピューターについても言えるのですが、欧米圏を主流にして「メカは進化が進むほど人間の物を奪う、反逆する」ほうに考えがちですよね。

日本は手塚治虫や永井豪らの影響がとても強いとして、海外のこの発想はどこから来るのでしょうか…。薄く広くキリスト教は影響を受けていそうですが…。

ブレードシリーズのなにから見たら判るのか。
原作本?になっちゃうのでしょうか^^;
凜