ダイナ

ブレードランナー ファイナル・カットのダイナのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

サイバーパンク映画の金字塔。雨が降るネオン輝く荒れた繁華街はハードボイルドの雰囲気を盛り上げ、ヴァンゲリスの音楽が荘厳で素晴らしいです。終盤のプリス戦手前まではあまりハマって無かったんですが、クライマックスのバッティ戦がね、紡がれる言葉と裏で流れる音楽と雨に打たれるルトガーハウアーの表情がね、もう最高っすね。助ける行為についてはバッティの意図、そしてデッカードの存在について様々な解釈を生み出しているとのことでそこの盛り上がりを掘っていくのが楽しいです。

しかし思った以上にデッカードがあまり活躍しない。下着にビニールコートというもっとなんかあっただろなゾーラを背後から射殺するというあんまりな見せ場、勝利したプリス戦もあまりパッとせずその他の戦闘に関しては大体防戦一方。いやもうなんか普通のおっさんなんだよなぁ…ってことは「人間じゃん!」という勝手な脳内方程式で回答を出したわけですが、諸々な描写からレプリカント説も納得できるわけで。「デトロイトビカムヒューマン」ってゲームでアンドロイドを捕まえる警察アンドロイドが出てくるように、危険仕事に特化したレプリカントに対してはレプリカントを充てるというのは理にかなってますね。レイチェルに対するデッカードの行動、デッカードを助けるバッティの行動。情が見えるわけです。情で動く人造人間は物質的な面を除いて人間と違いがあるものか。この手の問答は…Chatgptに聞いてみるかァ?
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