ユリアン

ブレードランナー ファイナル・カットのユリアンのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

今更…。ずっと読みたかった原作本を買ったついでに。
SFのテーマとしてはありがちな主題ではあるが、レプリカントがただ人間に仇をなす恐怖の対象として描かれるのではなく、むしろロイの最期を見れば人間よりも倫理観と愛に満ちた存在として表象されているように映った。ブレードランナーの依頼主はレプリのことを(日本語字幕では)「1匹」と数え、駆除の対象としか見ていなかった。一方でロイは、限られた寿命のもとで奴隷として生かされたこと、仲間を皆殺しにされたこと、全ての怒りを全身に湛えながらも、憎しみに任せてデッカードを殺害することに抵抗しているように見えた。人間を人間たらしめるものはなんなんでしょうね
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