まるたろう

ブレードランナー ファイナル・カットのまるたろうのレビュー・感想・評価

4.0
好きな人はとことんどハマりするするだろうと納得させられる映画。
私個人的にはサイバーパンクに片足突っ込んだディストピア映画は苦手な部類に入りますが、やはり本作の肝である、『デッカードはレプリカントなのか?』に着目してみていくと、単なる娯楽映画として終わらない面白さがある。

レプリカントであるロイが最後に語るシーンは実に詩的で良かったし、個人的に素晴らしいと思った場面は、ロイが白い鳩を片手に、ビルの頂上に降り立つ姿が、神に離反した堕天使ルシファーを想像させる点です。
レプリカントの創造主である人間=神、その神か生み出されたレプリカント。
ハミルトンの失楽園のようだ。
まるたろう

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