まさやん

ブレードランナー ファイナル・カットのまさやんのレビュー・感想・評価

4.0
『2049』の予習のために再鑑賞。
(前に見たのは6、7年前だったから結構うろ覚えだったなぁ)

本作が、それ以降の数多くの近未来SF作品に影響を与えたということはよく知られていることだけれど、本家を改めて見て思ったのは、「未来」というのは、僕らが生きているこの「現在」と常に地続きのものなのだよなぁということ。

突然変異する未来などはなくて、今ここにある現在(現実)から、少しずつ変化が積み重なって未来が作られてゆく。

だから、取り壊されて全く新しく作り直されるものがある一方で、古いものが錆びついたり劣化したりしながら残されていくものもある。

あくまでも今の世界と「連続」している未来。
物語はフィクションだけれど、そのフィクションの中での過去と現在が通じているような世界観の表現。
その絶妙なバランスが本当に美しく完成度の高い作品だと改めて思いました。

これが『2049』にどう引き継がれているのかにも注目していきたいです
ね。
まさやん

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