KeigoSato

ブレードランナー ファイナル・カットのKeigoSatoのレビュー・感想・評価

4.4
IMAXにて初鑑賞。

言わずと知れたSF映画の金字塔。
1982年の人々が描き出した2019年に只々魅せられ続けた。

当時SFと言えば『スター・ウォーズ』などスペースオペラものが主流だった時代。興行的にも同年公開の『E.T.』に大敗北を喫したらしい。

それもそのはず。この映画はそれらのSFに比べてあまりに暗く重く、そして哲学的だ。

しかし時を置くとこういう大衆に迎合しなかった挑戦的な作品こそ評価されるもの。折角の“サイエンスフィクション”なんだから挑戦あってこそ。リドリースコットは素晴らしいSF映画を作り上げた。

“死”とは何か。“人生”とは何か。そして“生きる”とは何か。この映画は人類の普遍的テーマでもあるそれを圧倒的な映像音楽と共に機敏に描ききっていた。久々に大余韻。大満足。
KeigoSato

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