海

ブレードランナー ファイナル・カットの海のレビュー・感想・評価

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神は居るのに天使が居ない世界という感じです、成り立たないです、私の中で。名作と名高い映画は大抵好きになれる自信があったんだけれど、こればかりは何を好きになればいいのか本当に分からない。私の中には空しさというか寂しさしかない。降り頻る雨だけが優しかったはずなのに次第に意味を失っていき、感情を伝達していたはずの音楽にも麻痺していく、遅れて抜けていく、抜け殻だけがある、蝶はどこへ、見つけられない私、頭が脳がうんぬん以前に心がまるでついていかない…。ロマンティックはタイミングがすべて、映画鑑賞においてもフィーリングは大きいです、このすれ違いは致命的だった。
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