ラストバトル鑑賞中の心拍数を測っていたら、きっとすごかったはず。
こんなにも手に汗握る決闘は、私史上、未だかつて無かったです。
大迫力。
およそ「イカゲーム」のラストバトルの100倍。
リドリー・スコット監督、さすがの重厚な演出。
153分の長尺にも関わらず、緊張感が絶えずあり、見応えがあった。
「グラディエーター」をまた観たくなってしまった。
マット・デイモン、アダム・ドライバー、ジョディ・カマー、ベン・アフレックと、俳優陣は皆が好演。
しかもマット・デイモンとベン・アフレックは脚本も担っていたとか。
「グッド・ウィル・ハンティング」以来?
ジョディ・カマーは「フリー・ガイ」の時も素敵ヒロインだったけれど、本作でのクラシックな衣装とヘアメイクで魅力がさらに増していた。
今後も活躍が楽しみな女優さん。
「羅生門」に習った三人の視点で表現された構成は原作でもそうだったのかな。
全編が英語ではあるものの、中世フランスの文化や法が説得力あるものになっていた。
説得力はあるけれど、現代から見てしまうと、とんでもない文化と法。
当事者たちには生死と名誉を懸けた決闘裁判でも、娯楽の少なそうなあの時代では、大衆にとってはごちそうだったのでしょう。
決闘に勝利すれば、神が認めた英雄。
逆に負ければ…の場合の罰が恐ろし過ぎた。
命と名誉と家族。
全てを懸けた決闘。
しかも実話…
現代でも同じルールで、裁判を決闘でやっていたら、一体どんな世界だろうか。