はぐれ

最後の決闘裁判のはぐれのレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
2.9
ひとつの出来事をいろんな視点で繰り返し語るいわゆる「ラショウモンムービー」なんだけどこの映画を見て改めて黒澤明と脚本家の橋本忍の偉大さに気付く。

演出もストーリーも冗長だし上映時間も無駄に長い。同じストーリーを何度もなぞる必要性をさして感じない。そして何より中世の物語なのに価値観が現代のままで語られていることに違和感を覚えてしまう。いや、風俗にしても言動にしても今の時代から見たらもっと到底理解できないようなものだし、パゾリーニやパラジャーノフみたいに思わず目を背けたくなるような不快な映像のオンパレードになるはずでしょ(※偏見w)。

Me Too運動と絡めたくなる脚本家の心理はわかるんだけどグッドウィルハンティングのコンビが狙いに行きすぎた感があるよね。けどむさいダメ亭主ぶりが板につきまくってるマット・デイモンの存在はやっぱ好きw
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