ひでG

最後の決闘裁判のひでGのレビュー・感想・評価

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)
4.0
これはやっぱり劇場で観るべき映画だったな〜
公開時の評価も高く気になっていたけれど、縁が足りなかった💦

全編「映画を観てるんだなあ〜」ていう重厚感、本物感が漂っている。
美術や衣装、当然CGも使って入れんだろうけど、作り出された風景は、14世紀のフランスそのもの!(行ったことないけど、😅)

その時代なんだと思わせ、暫くすると自分がその時代にタイムスリップして覗き見しているような感覚にさせてくれる、、
これは、歴史もの映画の最低限のmustかな、

日本映画によくあるんどけど、過去にタイムスリップした時のあのいかにもCG感、、
その時点で、「ああっ、僕らは作り物にこの先付き合っていくのね💦」て思えちゃう。

そーゆー点でも、この映画のホンモノ感は凄い!劇場鑑賞だったら、それをモロあびられたのに、、ザンネン🫤

役者もいいねえ🙆
直情型、武闘派の騎士カルージュに
マッド・デーモン。
この人はどんな職業の、どんな性格の人物も演じられちゃうね〜上手いねえ〜(感嘆詞ばかりのレビューだね😆)

その友人で後に決闘する相手ル・グリに
アダム・ドライバー!
名優対決!どんな人でも演じられます決闘!
でも、マッド・デイモンに引けを取らない。

この二大ビッグアクター同士の演技決闘も十分に楽しめます!

カルージュの妻マルグリッドを演じるジョディ・カマーもとても良いです!

3部に分かれていて、それぞれ3人真実として話が展開するいわゆる「羅生門」方式ですが、強姦(ル・グリがカルージュの妻マグリッドを強姦するのです。)の事実は動かしようがないので、あまりこの3部制から新たな真実は出てきません。(ここはややマイナス要素)
ただ、自分のパート、つまり主観になってドラマが進むので、それぞれの役者さんの個性や演技力が一層楽しめるようになっています。

最後の決闘がどうなるかは、観てのお楽しみです。

100%のエンタメ映画ですが、人権の歴史って、段階を踏んで今に至るんだなあって、真面目なことも少し考えさせられました。

双方の主張が異なり、決闘で勝った方が真実、負ければ死、って、14世紀とはいえ、すごく雑な非道な裁判だったんですね。
ひでG

ひでG