ひでG

巴里祭 4K デジタル・リマスター版のひでGのレビュー・感想・評価

4.0
観ていたけど、書かなかった名作を
もう一度しっかり観て、書こうシリーズ16

うる覚えだが、日仏会館?あたりに観に行った記憶がある。まだ、高校生?
この作品の粋さが高校生に分かったのかな?😆

1931年、巨匠ルネ・クレール監督作品。

リマスター版。100年近く前の作品なのに、保存がいいなあ、日本映画だとこうはいかない。(話は違うが古くてセリフが聞き取れない場合は、字幕入れてほしいな)

さて、バリの下町の小さな恋のお話。
花売りの女の子とタクシー運転手の恋。

パリの下町。革命記念日(7/14)
いわゆるパリ祭の前夜。多くのパリ市民が
飲み、踊る、華やかな雰囲気。

花があまり売れないアンナに、陽気な酔っ払いの紳士が絡み、それを若いタクシー運転手ジャンが助け、あっという間に恋が芽生える。

みんなが叫び、みんながワイワイ、
下宿のおばさんも、タクシー運転手も
みんな文句言い、叫び、 
でも、なんかエネルギッシュで、楽しそう。

この街並みが良いね。階段で子供たちが遊び、窓を開けると、隣人の生活が見える。

2人の恋人のお話ですが、パリの雰囲気が主役の映画だな、と改めて感じました。

壊れかけたジュークボックス、
お店のシャッターを閉めることで、遮られる人影、
ピストルに怯える楽隊、
などなど、ロマンチックでもあり、コミカルでもある小道具やセッティングが本当に
粋です。

お金持ちの酔っ払いは、ひょっとして
チャップリンの「街の灯」とのコラボ?
(どちらも1931年作)

あの有名な曲に乗って、とてもハッピーな気持ちにさせられる永遠の名画でした。
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