Ryoma

巴里祭 4K デジタル・リマスター版のRyomaのレビュー・感想・評価

4.2
原題でもあるフランスの革命記念日(7月14日)を舞台にパリ🇫🇷に生きる若者の恋模様が描かれた本作。管弦楽器🎺の愉快で軽快な音色にのせて紡がれる恋物語は、パリの下町の古き良き街並みや純粋でひたむきな若者の姿、それに恋人たちの切ない恋模様が印象的だった。フランスの恋愛映画の起源も少し知ることができて良かった。
本心では互いを心の底から想い合っているけれども、若者ながらの感情を制御できず素直になれないが故に思いがぶつかり合ったり歪み合ったりする様が本当に切なかった。それでも、すれ違っていく中で別れと出逢いを繰り返し、その中で自分を見つめ直し互いの大切さに気付いていく過程が素晴らしかった。爽やかな終わり方も良かった◎


memo📝
巴里祭(読み:パリサイ)→7月14日のフランス革命記念日の日本での呼び名。 ルネ=クレール監督の映画Quatorze Juillet(7月14日)が「巴里祭」と訳されてから広まった名。
Ryoma

Ryoma