虫が苦手ならやめたほうがいい一本。
社会に居場所を見つけれなくて食糧危機の対策という大義名分に走った結果食用コオロギの養殖に手を出したと想像するけどこの母がこんなにコオロギに狂っていくのはたんにシンママとして子育てのプレッシャーだけのものからとは思えないしこの辺の解像度は弱め。各自そこは考えろってところでしょうか。社会の中で自己矛盾に陥って自滅していくのは誰でもそうなりうるし嫌いじゃなかった
養殖場作るのに邪魔だからと木を切るとか矛盾をさらすもそれに留まらず犬をコオロギの餌にする狂気をみせはじめたあたりで誰の手にも負えなくなってくるあたりからさらに怖くなってくる
コオロギに餌として血と片栗粉を混ぜて出してたけど昆虫食べるということは動物の血を飲んでるということと同じと伝えたげな描写も強烈。母自身がだんだんコオロギに見えてくる
結局のところ子育ての大変さを描いた話であるけどそこに昆虫パニック要素を絡めるのが変わったセンスだった
