リーアム兄さん

ヒーズ・オール・ザットのリーアム兄さんのネタバレレビュー・内容・結末

ヒーズ・オール・ザット(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

【好きなセリフ】
ブリン「誘うべきか迷ってるなら、自分に質問を。」

インスタグラマーのパジェット(アディソン・レイ)は彼氏でアーティストのジョーダン(ペイトン・マイヤー)のMV撮影にサプライズ訪問し、インスタライブで中継しようとしていた。しかし、そのサプライズは彼氏の浮気現場に立ち会ってしまうサプライズとなる。インスタライブ中にも関わらずパジェットは取り乱し、大幅にフォロワーを失ってしまう。巻き返しを図るため、パジェットは友人と学校1イケてない学生をプロムのキングにするという賭けをする。スマホも持っておらず、友達も少ないキャメロン(タナー・ブキャナン)が選ばれ、パジェットはキャメロンのプロデュースを始める。果たして、パジェットはキャメロンをプロムキングにし、再びインスタグラマーとして活躍することができるのだろうか。

1999年公開のイケてる男子が冴えない女子をプロデュースする「シーズ・オール・ザット」を男女を入れ替えてリメイクした映画。
ストーリーとしてはまぁ予想できるありきたりな展開ではあるが、インスタで外に見せている写真の中にいる自分は果たして本当の自分なの?と問いかけるメッセージは今の時代にピッタリ。
音楽もいいし、展開もダラダラとはせず、テンポよく進むのでとても見やすかった。

主演のパジェットを演じたアディソン・レイはTikTokで年収1位を記録した本物のインフルエンサー。そしてキャメロンを演じたタナー・ブキャナンは「サバイバー:宿命の大統領」などに出演している若手俳優。現代の高校を題材にしているだけあり、注目の若手俳優陣が出演しているなか、個人的に1番好きなキャラクターだったのが、キャメロンの妹であるブリン。この映画の中では1番いい立ち位置だったと思う。

兄を思いサポートしながらも、周りのイケイケ女子達とも上手く付き合うまさしく頼り甲斐のある妹。
作中でふと見せた本音を言うシーンにもグッときます。

「シーズ・オール・ザット」で主演をしたレイチェル・リー・クックが主人公の母親役として出演していたり、同作に出演しているマシュー・リラードも今作に出演しているという映画好きにはたまらん演出もあり、なんだかんだで楽しみながら見れた。