Kaz66

カード・カウンターのKaz66のレビュー・感想・評価

カード・カウンター(2021年製作の映画)
3.7
製作にマーティン・スコセッシの名前があるせいか…、「タクシー・ドライバー」「レイジング・ブル」以来40数年ぶりに〜のようなコピーが踊ってますが、“スコセッシ”は資金調達の為に名前を借りただけらしいっすよ。
あらすじを書いたらほぼネタばれになるので控えますが、今作は「魂のゆくえ」から続くポール・シュレイダー自身の“宗教観や倫理観”に沿ったパーソナルで哲学的な内容だと思いました。
彼の脚本と演出による“贖罪”の人生を、主人公(オスカー・アイザック)と敵役(ウィレム・デフォー)とで見事に描き出しています。
決して『カード・ギャンブルのクライム・アクション』という作品ではありませんので、そっちは期待しないように…。
製作・配給のFOCUS FEATURESの最近の活躍ぶり「スティルウォーター」「ブルー・バイユー」「ベルファスト」「リコリス・ピザ」「TAR」などの並びにハマる、個人(私心)的な物語。
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