コブラ

カード・カウンターのコブラのネタバレレビュー・内容・結末

カード・カウンター(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

7.16リハビリハシゴシネマの3/3。

ウホっいいオスカー•アイザック。
そして、いいポール•シュレイダー。

過去の罪により自分を赦すことができない元米兵が日記書いたり寝不足になったりカチコミしたりしてましてね。多くは言わんが、うんうん!(ニコっ)ってなる☺️。

しかしこのO.アイザック演じるウィリアム•テルなる男、過去のシュレイダー作に登場するどの(愛すべき)奴等よりも、背負っているモノの重量がヤバイ。パンフにも書いてあったけど国の戦争犯罪を個が背負える訳がないだろうが(テルは悪名高きアブグレイブ収容所の元看守)。

しかし現在進行形でそんなシュレイダー作品に出てきそうな奴等を、あっちの国でもこっちの国でも量産しているんだよな、、、。

なんて鬱々とした気分になるも、今作のカチコミ相手はマジでぶっ殺されなければならない、ぶっ殺されて当然のどこの国にもいる責任を取らない責任者(a.k.a社会のダニ)なので溜飲も尿酸値も下がりまくりだ。

アイザックが、タイ•シェリダン(カークくん)の道を照らす為にとる行動の一つ一つが尊い。他者を正道に導くことで自分を赦すことができるかも知れないという儚い思いも切ない。まさかポール•シュレイダー作品でガチ泣きする日が来るとはね。

前作「魂のゆくえ」を観よう。
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