よーすけカサブランカス

カード・カウンターのよーすけカサブランカスのレビュー・感想・評価

カード・カウンター(2021年製作の映画)
3.9
最初のモーテルの家具を全部シーツでくるみ始めるところで只事じゃない映画だ、と感じる。極度の潔癖、ということだろうが、カウンティングを使ってカジノで大勝ちせず目立たず、社会とは関わらず、怒りを押し殺しながら同じことを繰り返す男……
怒りに駆られた若者に自分と同じ道を勧めるが、うまくいかず、それに触発されてしまうかのように、この生き方に意味はないのだと悟ってしまうように破滅の道へ進む。ポール・シュレイダーはずっと似たような事をやってるが、やはり普遍性のあるテーマなので錆び付くことは無い。
オスカー・アイザックが色気ありすぎる。