映画好きの柴犬

カード・カウンターの映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

カード・カウンター(2021年製作の映画)
3.8
 雰囲気は同じくポール・シュレイダー監督作「魂のゆくえ」にかなり近い感じ。精神がちょっと壊れかけている主人公が、むりやり自身の過去と向き合わされることになる。その過去が、アメリカの暗部を浮き彫にする。

 途中までは全米を転戦するギャンブラーのロードムービーという趣で、不穏な雰囲気はありつつも、カードゲームの蘊蓄とかも織り交ぜて、まあとっつきやすい感じ。しかし、クライマックスでの急展開はなかなかに衝撃的。