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カード・カウンターのmikanmcsのレビュー・感想・評価

カード・カウンター(2021年製作の映画)
2.0
アマプラで無料配信してたので予備知識無しで鑑賞。

ポール・シュレーダーの映画だから冒険活劇でないのはわかってましたが、「カード・カウンター」というタイトルから想像してたのとは全然違いました。軍関係のダーティな仕事でトラウマをもつ主人公が鬱々とギャンブルで暮らす中で、元同僚の息子である若者に巡り合う。なんとか彼を救ってやろうとするが悲劇に至り、最後にブチ切れる。結果投獄されるが彼女ができました、って話。

要はポール・シュレーダーが「タクシー・ドライバーをもう一回やってみた」って感じなのですが、主人公は日常生活における規律と反復を好む男でトラヴィスのような狂気と道化感に欠けており、映画全体が辛気臭い。一切の予備知識無しで観たので映画の方向感がわからず、「そろそろ面白くなるかな~」と我慢してたら終わってしまった、という印象。

ウイレム・デフォーのクレジットに期待しましたが、出番が少ないのでもっと大盛りにしてほしかったです。主人公の彼女役の黒人女性は不思議な魅力があってよかったですね。

今日は3月にもかかわらずお天気が初夏並みで、本当に気分の良い日でしたので、こういう日に見る映画ではなかったですねえ。
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