このレビューはネタバレを含みます
シュレイダーとスコセッシの名前につられて鑑賞。ちょいワル親父のカジノ物だと思って、ライトな気持ちで見たら重い映画でびっくり。
全体を通じて終始緊張感が漂い、個人的には好きな部類。主人公に戦争犯罪者をチョイスしたのが面白い。加害者でありながら被害者でもあり、自分の過去に苦しむ複雑な心境がよく描かれている。
そしてアメリカのきらびやかなカジノの世界と戦争の闇のコントラストが印象的。ただ天才的なギャンブラーである必要があったのかは謎。カードカウンティングができるブラックジャックの天才であり、ポーカーでもいきなり決勝トーナメント進出というドラマティックな展開。折角リアルな戦争のダークサイドを描いているのに、ファンタジー要素で薄まる気がした…