似太郎

カード・カウンターの似太郎のレビュー・感想・評価

カード・カウンター(2021年製作の映画)
4.3
【落とし前をつける】

スコセッシの『タクシードライバー』や『救命士』、シドニー・ポラックの『ザ・ヤクザ』など常に「業を背負った男の贖罪」をテーマに脚本を書いてきたポール・シュレイダー監督作。オスカー・アイザック主演で贈るギャンブル映画。

どこか日本の任侠映画を思わせるストイックな画面で男臭い作風が特徴でもあり、過去の罪を精算するために賭博の旅に出かける主人公アイザックのどこか狂気じみたギラギラした眼差しが印象的。全編、渋くてカッコいいフィルムノワールとなっている。

『レディ・プレイヤー1』でゲームおたくの青年を演じたタイ・シェリダンが、主演のオスカー・アイザックの「過去の精算」を支える弟分的な役割を担っている。

🚬😎ポール・シュレイダーらしく任侠映画さながらの様式美溢れる映像センスが秀逸な漢気溢れる作りになっており大満足の一作だった。またスコセッシと組んで一本作ってほしい。
シュレイダー美学炸裂の一作。🃏
似太郎

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