mako

LAMB/ラムのmakoのレビュー・感想・評価

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
3.9
《禁断(タブー)が、産まれる。》
◎79点

第74回 カンヌ国際映画祭
ある視点部門 〈Prize of Originality〉受賞。
A24作品なのかな🤔

フィル友さんのレビューで知り、興味がわいて観たいと思ってたらやっと上映され鑑賞。

【STORY】
アイスランドで暮らす羊飼いの夫婦イングヴァルとマリア。ある日、二人が羊の出産に立ち会うと、羊ではない何かが産まれてくる。子供を亡くしていた二人は、“アダ”と名付けその存在を育てることにする。


なかなかの衝撃度!
驚きの展開に惹き付けられる。
子供を亡くした夫婦のもとに現れた“アダ”。
自分達の子として育てようとする夫妻の気持ちは分かるものの、じゃ私だったらと考えたら多分それはない。
だって不気味だし、怖い。
普通の子のように育ててるのがすごい😅
でも、アダを産んだ母羊からしたら子を奪われたんだから可哀想だと思った。
子を引き離されてた挙句○○。
アダは自分をどう思っていたのかしら。産みの母、育ての母をどう思っていたのかしら。
いろいろと考えてしまう。

子を亡くした夫婦の気持ち。
産んだ子を引き離された母羊の気持ち。
アダの気持ち。

アダのような子が産まれてきた真相は納得🤭

キリスト教をモチーフにしてるのかなと思ったけど、そうでもないのかな。
育ての母の名前がマリア。
善き羊飼とは、イエス・キリストの事。でもこの夫妻は善き羊飼いではない。
アダはアダムの事かな?

でもそれを知らなくても全然楽しめました♪
不気味、不穏な空気、ちょっとなんだか分からないけど、嫌いじゃない。

アイスランドの広大な牧草地と羊達。
映像も良かったです✨

アダ、可愛いような不気味なような💦

奇妙な映画が好きな方にはお勧めします♪



字幕翻訳: 北村広子
観客 12人
劇場鑑賞 #137
2022 #150
mako

mako