さすがはA24と言わざるをえない不吉で不穏な雰囲気。
音の演出と映画の色がものすごい良い。
ほんとにいい。
アイスランドの広大な大地、牧歌的かつ自然の残酷さ畏怖を感じるような舞台と、
オープニング、吹雪の轟音か怪物の息吹か分からない不気味で不吉な音。
今までの慎ましい羊飼いの夫婦の生活が、
1匹の羊から"何か"が産まれてきたその瞬間から雰囲気が変わるのが恐ろしい。
2人の困惑の表情と焦りで何が起こったか悟らせる(実際は分からない)演出めちゃくちゃよい。
アダが不吉な子として不幸を招くわけでもなく、
ペートゥルが3人の幸せな生活を壊す訳でもなく。
ただただ最初から決まっていたかのように、
怪物の元に戻っていくアダ。
父親を殺してアダを取り戻した?怪物と、
アダから母親を奪ったマリア。
この対比がなんとも言えない。
もしかしたら誰も悪くないのかもしれない、、
解説を見て納得したことが多いので、
なんやねんこれ!となった方は解説を見るのをおすすめする。
サテュロス、意味ありげなsex系の描写、
マリアの最後のシーンなど、、