えむ

LAMB/ラムのえむのレビュー・感想・評価

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
3.3
年明け早々アマプラに来ていたので観たんだけど、映画館で観た年間3桁レベルで映画館鑑賞する友人が珍しく何と感想を言っていいかわからないと言っていた意味がよく分かった……

不穏祭りなのは良いとして、普通にあの夫婦の行動が不気味すぎる。
特にあの奥さん。
突然羊から半人間が産まれてきたら、普通はまず旦那ついに欲求不満で獣カンしたのかと思うし、完全にそこすっ飛ばしてニコニコで贈り物〜♡ なんてウフフとなりながら育てるなんて、誰が見ても大丈夫か?と思う。
そして旦那の方もそれをみても何一つ自分の弁明もせず諭すことも話し合うこともせず、当たり前みたいに奇行にしか見えない奥さんと一緒に育てて「幸せの形」とか…

もうほんとごめん、2人とも頭おかしいとしか私は思えませんでした。

とくにセリフがないっていうか、夫婦の会話が殆どないから、この人たちどーなってんの?って。
コトについて夫婦のコミュニケーションがなさすぎてそれがより気持ち悪い。

そして子供を連れてかれた羊母さんへのあの敵を見る目、こいついずれやるなって思ったら案の定。
そこまででようやく映画の半分。
ぐったり……

羊母さんからしたら(多分最後からすると旦那が、の線はないんだろうけど)下手すると襲われた上に妊娠して産んだ子供を誘拐されてる完全被害者なわけで、それを反省するどころか相手からは勝手に敵視され、私の幸せ奪わないで、なんてただの誘拐犯の都合の良い犯罪者心理しか感じない。

とかく頭から夫婦にひとつも共感できず、むしろ嫌悪しか感じなかったので、最後までなんとか頑張るのめちゃくちゃ辛かった……映画館で観なくて良かった。

この不気味さを楽しめる方は良いけど、ひさしぶりに私には心底合わない映画でした。
点の低さはつくりっていうより、単に個人的に不快感が勝って、好きでは無かったということです。
もうこればっかりは仕方ない。


さ、なんか気持ち立て直すのにコメディでも観なくっちゃ。
えむ

えむ