鯖ピザ

LAMB/ラムの鯖ピザのネタバレレビュー・内容・結末

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

公開前から見たいと思ってた映画やったけど、新年1本目の映画としてはたぶん間違えてる。

アイスランドの羊飼い夫婦。ある日、羊の出産に立ち会った二人だったが、産まれてきたのは羊ではない"何か"だった。

物語の進行はゆっくりで、羊飼いの日常を淡々と見せてくる。しかも背景の音楽も最小限やからとても静か。だからリアルで生々しい。それやのに、そこにどう考えても異常なものが紛れてる。このギャップがずっとぞくぞくさせてきてたまらん。

終始不穏で、見てはいけないものを見てる感が霧みたいに立ち込めてまとわりついてくる。なんでやろ。
人間の、しかも子どもの体に別の生き物の顔がついてるという画。これがリアルに表現されてる。この不自然さへの本能的な嫌悪感なんかな?おもしろい。

おもしろグッズに馬の被り物あるやん?
人間の体に動物の頭。やってることは一緒のはずやのに、リアルさと不穏さでここまで違うんやな。
個人的には頭部にプラスして右手も羊やったのが、生き物としてのアンバランス感が際立ってたポイントやったなーと思いました。

結局アダとアダ父の正体はなんやったんやろか。悪魔ってことでいいんかな。でも悪魔ならヤギの方がぽいけど。謎だ。


追記
レビュー書いてから他の人のレビュー読んだんやけど、アダをかわいいと感じる人がおるんや。僕はずっと見てて不安でした。
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