『竹取物語』にミノタウロスの神話や『イレイザーヘッド』などを足し、ダークファンタジーで加工したようなお伽話。
・異形の存在を仲間として受け入れる『スチュアートリトル』的ホームコメディ
・娘を失った母親の狂気を描いた児童誘拐スリラー
・因果応報の教訓譚
・復讐譚
など、焦点の当て方や立脚点によって様々なジャンルになり得る作品。
しかし今作は画一的なカテゴライズを拒否する作りで、それが観る人に居心地の悪さを与えている。
薄暗く陰気な色彩
不安感を静かに煽る音楽
対象を監視するようなアングルと距離感
などの要素も、不穏で落ち着かない雰囲気を漂わせることに貢献しており印象深かった。
『ベイブ』『イニシェリン島の精霊』などと同様「ボーダーコリーかわいい映画」でもある。
【メモ:ヴァルディミール・ヨハンソン監督】
VFX作家。
↓携わった作品↓
『ローグワン』
『オブリビオン』
『プロメテウス』
など
【メモ:分からないポイント😵】
[00:10]
夫婦の会話
「時間旅行が理論上は可能になったそうだ」
「過去にも行ける」
終盤に登場する羊人(ひつじん)は、未来からやってきた存在とか?
羊人(ひつじん)の右手は人間で、体も屈強な男。
アダの右手は羊で、体は女性。
なので「時間を超えて会いに来た未来の自分」みたいな話ではなさそう(?)
[00:27]
イングヴァルがトラクターの点検を行なっている。
にも関わらずすぐ故障する。
羊人(ひつじん)の仕業?
[00:28]
イングヴァルが縄の切れはしを投げてワンちゃんに"取ってこい"遊びをさせているが、ワンちゃんは縄を咥えずにイングヴァルの下に戻ってきて「スピー」と鼻を鳴らす。
羊人(ひつじん)という脅威が近くにいるのを察したため?
[00:37]
まだ自力で動けないアダが野原で発見されるけど、一緒にいた母羊(?)がわざわざ家に忍び込んで連れ出した?
それとも終盤に登場する羊人(ひつじん)の仕業?
[01:06]
イングヴァルがアダに読み聞かせているのは絵本『ディンマリンのおはなし』らしい。
このチョイスに深い意味はなく、単にアイスランドで人気の絵本というだけ?
[01:07]
向こうから湿原を走ってきて「アダ!」と叫ぶイングヴァルのシーンは回想??
アダは行方不明になっていない状況のため気になった。
[01:19]
粗野に見えて「昔は詩をたくさん読んでいた」と話すペートゥルがそらんじる詩
"羊は海に沿ってゆっくりと歩く"
と同じ内容の絵がクローズアップされる。深い意味はあるのか?