LAMB／ラムのERのネタバレレビュー・内容・結末

　ムキムキ羊人間の登場シーンはビックリする。子供の羊人間が出てるし、伏線も多々あったけれど、終盤にムキムキ羊人間がいきなり出てきたからなかなかパンチがあった。

　子供を亡くした悲しみから、子供の代わりになる存在に思いを委ねてしまう親心のような気持ちも分からなくはない。一方で子供の羊人間に対して、マリアとイグヴァルの自分の思いだけを押し付けて、全く子供の羊人間の気持ちを理解しようとしなかった部分もあって、ある意味毒親を見ているようだった。

　果たしてムキムキ羊人間が現れず、子供の羊人間が大きくなったとして、マリアとイグヴァルは良い親立ったのかと考えるとそうではないように思える。どう転んでもしんどい思いをしそう。羊人間でなくとも、親の在り方について考えさせられる映画だった。