鎌谷ミキ

LAMB/ラムの鎌谷ミキのネタバレレビュー・内容・結末

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【一体あれは何なんだ?"幸せ"さ】

[レビュー]
⚠ネタバレで核心部分まで触れています、未見の方はそっと閉じてください⚠
ということで、あらすじ割愛。

・第一章
羊の家畜と暮らす、とても静かな生活。
どうも子ども(のちに"アダ"という娘だとわかる)を亡くしている夫婦
そんな中、アダが生まれて…
だから余計に生まれてから、微かな違和感を感じさせられた。
「そういうことか!」で終わる。

・第二章
お父さんの弟が住むことになる。家族に波風が立ちそうな予感しかない。
アダの"全貌"が明らかになる。
弟が銃を向けたあれは、夢?

・第三章
弟と関係があったとは…お母さん何してるの!?
そんな所でこの夫婦が上手くいってなかったのがわかる。
アダが夫婦を繋いでいることが改めてわかる。
そして、やっと弟が帰ってくれたのに、なんてことや…でも、ありえなくはないなと。
現にお父さんは"あの男"を見ていた。
"2人"失うことになるとは思いもしなかった…

本作は因果応報と喪失の物語。
宗教的な話だと読んたので、すぐさま考察見たんですが、そもそもいろんな捉え方がある作品です。私はメタファーなし派で。

完全に受け売りですが、子どもはいつか巣立つ。遅かれ早かれお母さんとアダの別れはおとずれる。そうだなぁ、流石にあんな別れ方は絶対にいやだけど、その視点は考えさせられますね。

因果応報。母のエゴとしての実母の始末。これ、人間だったら殺人だけど、家畜というのが複雑だな…で"あの男"の復讐を受ける、と。登場した時、妙な納得感あったのは、完全にこの世界がリアルだと思ってしまってるからですよね。それがすごいなと。

アダちゃんですが、スリラーに出てくるキャラではなく、めっちゃ可愛いじゃないですか😍

考察で私にはなかった視点でいうと、そもそも子どもは男女二人が混ざった存在。アダちゃんは半身人間の獣人だけど、子どもを可愛がってる家族も傍から(本作だとお父さんの弟視点)見てると奇妙なこともありえると。なるほどな…大まかにいって"家族ルール"って、独特なの多いもんね。

R-15の基準がイマイチわからんのだけど、お母さん脱いで動物虐待に当たるからかな🤔

今回はこちらの動画を参考にしました。
https://youtu.be/N28LcAxEpqI

【カマヤの怖がり度 ★☆☆☆☆(0.5)】
理由:スリラーだけど、全く怖がらせる気なし。
動物が痛い目に合ってるのは、気分よくならないな…

一定の評価してるのは、こんな不思議な話なのに妙なリアリティがあって世界観や風景がよかったこと。後味よかったら、もっと評価高いのに…A24をようやく覚えました。
鎌谷ミキ

鎌谷ミキ