ルビー婆さん

LAMB/ラムのルビー婆さんのネタバレレビュー・内容・結末

LAMB/ラム(2021年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーはシンプルなんだけど、変な要素が入りながらも、淡々とした普通の日常を醸し出すので、その雰囲気で見入ってしまう。

仔羊を抱っこしているマリア。そのイメージと、羊の出産時に驚きはするものの、抱っこして家に帰ることから、あぁ、体は人間なんだろうって予測がつく。

夫婦が見て、そこまで仰天しないのは、想像通り、人間の体に羊の顔がついているからだ。なんらかのキャラみたいで可愛く見えてしまう。
これが、顔が人間、体が羊だったら、こんなふうになるだろうか。そっちの方が恐ろしい。

とりあえず、顔が穏やかな羊のため、おかしいことなのに受け入れてしまう。

たんたんと普通の家族のように物語は進む。
夫婦が過去に子供アダを亡くしているので、子供ができて嬉しいのだろう。

顔が羊のアダは歩くようになり、意思疎通もできるようになる。

そして、本当の父親が迎えに来る。
羊のツノから悪魔を連想したり、アダと同じような感じかなと思ってたら、同じパターンだった。
ツノが大きいと悪魔っぽい。

この父親がどうやって生まれたかは謎だ。
謎を解明したら、しらけるだろうなぁ。ぼかしてたほうがいいだろうね。
実験で生まれましたとか、宇宙からきましたとか、実は悪魔なんです、とかだとしらけるから、ぼやっとしたままなんだろうね。

マリアは、アダの本当の母親羊を殺し、羊男はマリアの夫を殺した。

しかし、なぜ羊男はすぐに迎えに来なかった?
アダと途中で出会ってただろうシーンがあったけど。
赤ちゃんの頃にさっさと連れ出して自分で育ててたら、こんなややこしいことにはならなかったのに。勝手なやつやなぁ…って思ってしまう。