ユージーン

ガール・イン・ザ・ベースメントのユージーンのレビュー・感想・評価

3.5
「ルーム」の原案にもなった事件の映画化、という触れ込みですが、実際の事件はオーストリアで起きた話で、実際の事件と共通しているのは「実父による娘の監禁」だけのようです(Wiki調べ)。

 2008年に発覚した実際の事件は、監禁期間は24年で、監禁されていた娘の妊娠は7回、閉じ込められていた地下の部屋へは8つの扉を通らなければ辿り着かなかったなど、映像化された二作よりもハードだったようです。

 そういった事実を知ってしまうと、今作の「実話モノ」としての強みは、やや薄く感じます。実際の事件を完全に再現した内容であれば評価できましたが、アレンジを加えた作品となると、創作力という点で、「ルーム」のほうが優れた作品だったと思います(内容はほとんど忘れましたが)。

 そもそも、映画というより、TVで放送したドラマの再編集、といった感じでしたしね。