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マンディブル 2人の男と巨大なハエのsonozyのレビュー・感想・評価

4.0
引き続きカンタン・デュピュー(Quentin Dupieux)監督作。
本作は、おバカな二人の男と巨大なハエの物語。
当然、今回も狂ってます(笑)。

何故か波打ち際で寝袋で寝てるマヌを起こす男。
ある人物からアタッシュケースを預かり、車のトランクに入れ、指定の場所まで届けるだけで500フラン貰えるという仕事に誘う。

ホームレスで仕事もなさそうなマヌは言いなりに。路駐してる車から鍵がかかってないオンボロのベンツを盗んで走り出し、母親が経営するGSで働いてるダチのジャン・ギャブのところに寄り、「Toro(トロ〜!)」を交わす。(これ、二人の子供の頃からの合言葉&ハンドサイン。ハワイの”シャカ”のように親指と小指を立てて合わせる。笑)

二人は車を走らせるが、後部から変な音が聞こえ、停車してトランクを開けてみると、そこには、なぜか“巨大なハエ”が横たわっていた…
驚きはするものの、これじゃアタッシュケースを入れる場所がない…と困惑するマヌ。
すると、ジャン・ギャブはアタッシュケースの運搬なんてやめて、このハエを調教して大きく稼ごうと言い出す。指示通り動かせるようになれば、電源のいらないドローン的に、何でも手にいれられるぞと。笑
ジャン・ギャブが調教役、マヌが調整役(暴力担当?)となり、果たしてハエ(ジャン・ギャブが“ドミニク”と名付けます。笑)の調教はできるのか?・・

ここから二人が接触する人たちも面白いんですが、バディのマヌ(グレゴワール・ルディッグ)とジャン・ギャブ(ダヴィ・マルセ)がおバカすぎて最高です。
シッチェス・カタロニア国際映画 で、二人ともBest Actor受賞。

タイトル『Mandibules』は、“下アゴの骨”の意味らしく、これもNo Reasonだと思いますが、無理矢理推測すると、“二人のアゴが外れるほどびっくりすること(巨大ハエ)”かも?

この監督さん、“No Reson” & “ナンセンス”に徹底してて好きです。笑
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