コマミー

マンディブル 2人の男と巨大なハエのコマミーのレビュー・感想・評価

3.7
【珍道中(ハエと)】





昨年、日本で「地下室のヘンな穴」が公開されたフランスの知られざる鬼才監督"カンタン・デュピュー"。毎回"シュールすぎる"題材を持ってきては観客を笑わせてきた。
音楽家としても活動しており、その時はMr.Oizoとして活躍している。

彼の作品が日本に上陸した第1作目が、タイヤが人に襲いかかるという「ラバー」と言う作品であったが、本作は子犬ほど"大きいハエ"と共に"2人の運び屋"が旅すると言う、これまたシュールなもの。途中、車がガス欠になり、2人のうち1人を幼馴染と勘違いされて"赤の他人の家"に招かれるが、そこでもちょっとした騒動に巻き込まれると言う本当にちょっとした"ドタバタ劇"としても描かれている。
上映時間"77分"…カンタン監督の作品の特徴であるが、大半が"サクッと手頃な時間"で見れる作品が多く、今回も短い時間で丁度良い塩梅で満足できる異色コメディとなっていた。
何より、ハエの"ドミニク"が少しグロい一面はあるけど愛嬌もあって良い。ドミニクを何とか隠そうとする2人のキャラもなかなか面白くて好きだった。

元々日本では、本作はJAIHOでの配信作品であったがアマプラやU-NEXTでも配信されたのでとても嬉しかった。今度、カンタン監督の新作がJAIHOで配信されるらしいが、そちらもいずれ他の配信サービスでも観れると嬉しい。

それくらい、好きな監督の作品なので観れて嬉しかったです。
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