たけちゃん

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲のたけちゃんのレビュー・感想・評価

4.4
ハローハロー、オカモトタロー☹️
わかるかなぁ~、わっかんねぇだろうなぁ……


原恵一監督・脚本 2001年製作
声優:矢島晶子、藤原啓治、ならはしみき


勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
オリンピック開会式の余韻、覚めやらぬ中ですが、本日、7月25日は「親子の日」😊
5月第二日曜日は「母の日」
6月第三日曜日は「父の日」
ということから
7月第四日曜日を「親子の日」としたそうです。
提唱者はアメリカの写真家ブルース・オズボーン
残念ながら、この日は根付いているとは言えないので、僕がアピールすることにも意味があるかな( ˘ ˘ )ウンウン


実は、昨日、7月24日は原恵一監督の誕生日でした。そこに向けて考えていたレビューが「クレヨンしんちゃん」だったので、そのままスライド。
あれれ「親子の日」アピールせんのか~い(笑)
ということで、オリンピック鑑賞をいったん休止して、原恵一作品を観たいと思います( •̀ω•́ )و✧


1959年7月24日生まれの原恵一監督は、僕よりも少し年上ですが、同世代ですので、おそらくは同じような生活体験が多いと思うんですよね。
でも、東京オリンピック1964もそうでしたが、1970年の大阪万博もほとんど覚えていない😓
ところが、当時11歳だった原恵一は強烈な記憶として残っていると思うんですよね。子供時代って、この数年の差は大きいのです。

それでも、今日取り上げた作品なんかは、原体験として共通のものがあると感じました。ザ・昭和ですから。流れる音楽、街の描写、その空気感がやっぱり分かるもんね。

その空気感を、今作では"匂い"として捉えたのが素晴らしいと思うんです。僕は凄く"分かる"
その"匂い"こそが解決のポイントでもある。
逆に、その匂いが分からない人にとっては、映画の本質的な部分が伝わらないのでは?とも思いました。
うちの子はさっぱりでしたからね。


映画としては、個人的には次作の「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」こそが最高傑作と思うのですが、今日はフィルマスコアでも1位作品の「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国」を取り上げることにします。公開年が2001年なので、奇しくも今年は公開20周年。取り上げるにもピッタリでしょ?








さて、映画です!
万博防衛隊、いいですよね(ˆωˆ )フフフ…
何が始まったの?という演出が好き。
でも、子供はついて来れなかっただろうなぁ。
わが子が小さい時にリアルタイムで観たんですけど、実は劇場版のクレヨンしんちゃんは、子供以上に大人がハマっていたから。未就学児は劇場版の長さに耐えられません(*ᴗˬᴗ)⁾


"二十世紀博"は、1970年の「万国博覧会」を再現したテーマパーク。出てくるもの全てが懐かしい。
"ひろしSUN"はもちろん「ウルトラマンシリーズ」
"魔女っ子みさりん"は「魔女っ子メグちゃん」
直接的ではないけど「謎の円盤UFO」や「サンダーバード」の匂いもする( ˘ ˘ )ウンウン
どれも大好きだよ~(*^^*ゞ


また、音楽も良かった。
二十世紀博を取り仕切る組織の名前が「イエスタデイ・ワンス・モア」ですよね。これは1973年に発表されたカーペンターズの曲名です。意味は直訳すると「昨日よ、もう一度」ですが、実は歌詞を読むと、その歌を聴くとまるで昨日に戻ったみたいに感じるわ……と、昨日に戻る曲ではなく、"今"を"昨日"にリメイクする意味だと分かります。この映画の組織名にピッタリですよね。
カーペンターズは、僕が小学生の時、初めて買った洋楽グループでもあるので、ほんと懐かしい。あらら、僕は直ぐに洗脳されそう……。

その組織のリーダー二人、名前はケンとチャコ
これは「チャコちゃんシリーズ」にケンちゃんが加わって大ヒットした「チャコとケンちゃん」に由来するよね。その後はケンちゃんの方が人気出て、チャコちゃんはフェイドアウト。後に妹として再設定されました←僕が知っているのは、こっちのチャコちゃん( ˘ ˘ )ウンウン


そして、車好きなら分かる。
ケンが乗る"俺の魂"は、トヨタ2000GT
1967年~1970年にかけて製造されたトヨタ屈指のスーパーカー。今見ても本当にカッコ良い!
「サーキットの狼」が大好きだったスーパーカー世代なので、たまらないよね。


挿入曲は、いつものしんちゃんの曲に加え、僕ら世代には懐かしいものが。
バズの「ケンとメリー ~愛と風のように~」
ベッツイ&クリスの「白い色は恋人の色」
ザ・ピーナッツ「聖なる泉」←モスゴジだよ~
そして、エンディングの吉田拓郎さんの「今日までそして明日から」←これが素晴らしかった( ˘ ˘ )ウンウン
みんな、歌えます( •̀ω•́ )و✧


でも、これらの曲でグッとくるのは、やはり大人だけだよねぇ。原恵一監督はどこまでも自分の作りたいものを作ったんだな。
wikiに樋口真嗣さんの興味深いコメントがあったので、紹介しますね。「誤解を恐れずに言い切ってしまえば、決まったキャラを売る条件さえクリアされていれば、あとは何をしてもオッケー。その「抜け道」を利用して作られたのが宮崎駿監督の『カリオストロの城』であり、押井守監督の『ビューティフル・ドリーマー』であり、原恵一監督の『嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』」と指摘している[3]。←以上、wiki」

これ、本当にその通りだと思っちゃった。3作とも僕もベスト10入りさせるほど好きな作品だけど、やはり自由に作ったものこそが作家性が出て、面白いのよね。





久しぶりに観たんですが、以前観た時よりも色々分かって、グッと来ちゃった(ノ≧ڡ≦)☆
しんちゃんたちが健気でさぁ( ˘ ˘ )ウンウン
大人がいなくなって、子供だけ残される
その時、どんな行動をとります?
しんちゃん、優しすぎよね(ˆωˆ )フフフ…

洗脳を解くために、ひろしの靴の臭いを嗅がせるそこでの野原一家の回想シーンがサイコー\(^o^)/
その記憶を呼び戻すのが、ひろしの臭い靴の匂いとは……。さすがです!足臭ひろし(笑)
でもね、分かるよね。
"匂い"って記憶を呼び覚ますの。

他にも"味"とか"音"とか、やはり五感に染み込んだものは忘れないのよ。



俺の人生はつまらなくなんかない
家族がいる幸せを、あんたたちにも分けてあげたい
ひろし、かっこいいぞ!

ひろし
みさえとひまわり
シロ
一人一人(一匹)が犠牲になり、次へと繋ぐ
この"滅びの美学"
感動するよね~。゚(゚´🐽`゚)゚。ぶひぃーん。


ヤバい💦
また、長いレビューになっちゃった😅
明日から、僕はフィルマの"バッハ"、あるいは"校長先生"と呼ばれそう……
まっ、いいか( ¯−¯ )フッ



「いっしょがいいから」
本当にそうだよ。しんのすけ。
あ~、面白かったね。
「親子の日」にピッタリでした\(^o^)/
みなさんも家族で良い一日を。
そして、頑張れ、ニッポン🇯🇵