湯っ子

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲の湯っ子のレビュー・感想・評価

5.0
ここのところ、なんだか小難しい映画ばかり観ていたので、わかりやすい映画が恋しくなって、大好きなこの作品をTSUTAYAでレンタル。
しんちゃん始め、登場人物のキャラクター設定があらかじめ周知されているという利点を生かし、「子供も大人も楽しめる」という制約を逆に味方につけた、最高峰のアニメ映画だと思う!

今回、久々に観て感じたのは、悪役のケンとチャコが、本当に切なくて美しくて格好いいってこと。
理想に燃える誇り高き男、ケン。自身の思想に確固たる信念を持ちつつ、異なる思想の者にも敬意を払う。
チャコはそんなケンに首ったけ(なんていう表現がこの場合ふさわしいよね💕)。もともとは寂しがり屋で優しい心の持ち主。きっと何か傷ついた過去があるのかも。
オトナ帝国設立の夢破れ、ふたりが塔から身投げしようとして邪魔が入ったその後、我に帰ったチャコが絞り出した「…死にたくない!」と、そんなチャコを後ろから抱きしめるケン。痺れる…

そして、やっぱり毎回、ひろしの回想シーンと、夕暮れのオトナ帝国を脱出するシーンで泣くんだよ…そして、「やっと人らしい顔になったな〜、いいじゃ〜ん!」にキュンとしちゃうんだよ…

ベッツィ&クリスの「白い色は恋人の色」と吉田拓郎の「今日までそして明日から」にも、グッときちゃうんだよね…
もしもエンディング曲が「イエスタデイ・ワンス・モア」だったら、100億点なんだけどな〜〜。
湯っ子

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