2022007
数ある映画の中でも好きな一本。
最初に観たのは小学生の頃、劇場で友達だか父親だかと行って観た。
当時でもしんちゃんが階段を駆け上がるシーンに泣いて、良い映画だなあ、大人になるのがボクも楽しみだと思ったものだった。
ドンドン野原ひろしに年齢が近付いてきて、妻も子もいる状況で改めて観ると、愛する子供を捨てて懐かしさに生きるよう選択するということにほんの少しの羨ましさと共に恐怖心も抱く。
旧友と飲みに行けば昔話に花が咲くし、昔の写真を見て思い出に浸ることも勿論人並みにあるので、ボクも余裕で懐かしい匂いに当てられてひろしとみさえと同じ道を辿るだろうと思う。
そうした懐かしさや良い思い出を胸に、明日も仕事を頑張って愛する家族と生きていこうと思える作品だと、改めて感じた。
しかし、ひろしがチャコのパンツを覗き見て「やっと人らしい顔になったな良いじゃん」とカッコイイ台詞を言った後に下っ端にボコボコにされてパンツの色を言うという速攻情けない手のひら返しをするシーンが、カッコイイんだか情けないんだかで、人間味が溢れていてよかった。
