中学生の際に見たぶり2回目の視聴。
当時、初めて見た時と今では全然違う印象だった。まず1番最初に映る太陽の塔と万博公園。この時点から何かヒステリックな様が漂っており、「怖い」と感じさせるような何かが物語を通して終始存在してた。そのヒステリック感をしんちゃんとかすかべ防衛隊のみんなの日常感で中和していて、マイルドさが子供にも大人にもウケる良作のポイントだったと思う。
太陽の塔のモチーフは「進歩と調和」だけどこの映画のモチーフはその反対の｢未来なんか捨てて、過去に生きていこう」というなんともノスタルジックなある意味での皮肉のこもった作品であり、ひろし達の世代の人間には心にくるものがあるんだなと思う。
なんとも言い難い心の葛藤を見事なまでに移した現代映画の神作だったなと個人的に思った。
時代は結局進んでいくんよなぁ。
