MADMEN

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲のMADMENのレビュー・感想・評価

4.4
間違いなくクレヨンしんちゃん最高傑作。
ストーリーは20世紀の幻影に取りつかれたオトナが20世紀を取り戻すために戦う内容。
前半は春日部防衛隊との協力。後半は野原家によるラスボスであるケンを倒す為に戦う内容。
前半の春日部防衛隊の戦いがデパートに泊まったら、子供だけの街とか、子供だけでバスに乗ったらどうなるかなど子供の頃の夢が巧みに表現されていてあくまでここだけでも映画が一つ作れるレベルの出来。
後半の野原家が子供からオトナに戻って計画を止める展開がほんとにいい。
間違いなく日本アニメではトップクラスのシーン。ひろしの子供の頃の回想が言葉ではいいあらわせないのに見事に表現されてて素晴らしい。
みさえも高所恐怖症なのに子供の為に高い所を命かけられる所など細部細部が素晴らしい。そしてその後の東京タワーの七転八起で登るシーンは徐々にしんのすけが傷ついても人生を登るていう演出込みで名シーンだれけのオトナ帝国でもトップのシーン。
もちろんギャグもちゃんとある。それを全て1時間半で済ませたのはとんでもないと映画全体の歴史でもかなりの偉業。
そして敵役のケンがふざけてばかりのクレしん映画の敵役では異質真面目。いや目的は20世紀を取り戻すていう凄くふざけてそうだけど至って真面目ていう。最後の死にたくなよて発言はやはり誰かに止めて欲しかった。チャコの為にやったていうことに繋がる。
2001年、千と千尋やハリーポッターなどの子供向けの名作だらけだったがそんな過去を振り返らずに生きていく。ひろしが35歳万博は1970年
30年前ちょうど5歳なのもこの映画が神がかってる(それをタイミングで作られたかもしれないが)証拠。最後のシーンに野原家の一家団欒を見せて終わるのが物足りないていう人もいるかもしれないが日常が一番素晴らしいていうこの映画の一番重要なテーマを表したラストシーン。過去は懐かしく思う物だけど戻るべきじゃないていうね。
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