蝉丸

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲の蝉丸のレビュー・感想・評価

4.8
マイベスト10を決める為に、改めてみた

子供の頃に戻りたい大人と、20世紀に対する郷愁は完全に一致するものではないというのが、より複雑さを増す。

にしてもこの設定はすごいと思う。現実の大人にも少なからず存在する気持ちな気がする。それでもやはりこの映画のように最終的には家族のために頑張っているのかな。それとも単に、そうは言っていられないから、なのか。映画のようにみんなが好き放題やれる環境になったら好き放題やるものなのか。気になる。

昔は良かったと言うのなら、昔にしてみよう、という社会実験があったらそれも面白い。

しんちゃんだからこそ描けた世界線だと思う。

と、考えさせられるだけでなく最後の感動の威力はすごいと思う。人は頑張ってる人をみると感動する。そこに転んでも走り続ける目的も家族諸々も絡み合い、大泣きせずにはいられない。音楽もいい。

吉田拓郎が沁みる。他の曲も。

悪役というよりは、国民の総意を代表してというスタンスだったので全然憎めない。2人は子供に恵まれなかった説は納得感ある。未来の家族がいなかったら、郷愁に浸りたくなる気持ちはわかる。
蝉丸

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