LEO

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲のLEOのレビュー・感想・評価

5.0
ある日、春日部で突然20世紀の懐かしい世界にひたれる「20世紀博」というテーマパークが開催される。
大人達は皆その世界観に夢中になり幼児退行してしまうが、実はこれは「日本を夢と活気に溢れた20世紀に戻そう!」という“ケンとチャコ”をリーダーとするグループの恐るべきオトナ帝国化計画の序章だった。
果たしてカスカベ防衛隊は21世紀を取り戻し、自分たちの未来を守ることができるのか!?という話。

映画クレヨンしんちゃんシリーズの第9作目ながら、同じく監督・脚本を原 恵一氏が担当した「アッパレ!戦国大合戦」と共に、常に人気Topを二分する名作です。

これって、子どもが見てもわかるのか?と思うくらい、ストーリーが深くしっかりしている。
それでいて省ける説明はちょうどいい塩梅で省き、絶妙なタイミングでおバカなアクションを入れ子供を飽きさせないようにもなっている。
そのバランスが絶妙です。

ひろしがどんどん大人になって今の野原家を幸せに思っている回想シーンや、しんのすけが転んでも転んでも諦めずに東京タワーを駆け上っていくところは本当に泣ける。
画もしんのすけと共にボロボロになっていくんだよね。
素晴らしい演出だわ。

「ボウズ、お前の未来、返すぞ…」
懐かしい過去は輝いて見えるが、そこにとどまらず未来を生きる、過去があるから未来の幸せがある、そんなメッセージが胸を打つ。

久しぶりに観返したけど、何度観ても感動する!泣ける!
映画クレヨンしんちゃん、いや普段アニメを観ない人にもぜひ観てほしい作品です。
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