軽率

俺だって極道さの軽率のレビュー・感想・評価

俺だって極道さ(2015年製作の映画)
3.8
「ヤクザは警察よりすごいんだぞ」子供の頃から警察署でヤクザの話を聞くうちに「ヤクザってかっこいい!」と憧れたまま大人になった、警察官の息子パーンディ。聴覚障害のあるカーダンバリに一目惚れして、なんとか好きになってもらおうとつきまとう。
全体としてはおバカなノリなのに、いやいやいやいやヒロインの設定重すぎでしょ。おまえの聞いたその話…っていう。落差すごい。
ヤクザっていうか…やってることが子どもの喧嘩の仲裁だったりで緩い!子分も友達やおじいちゃん。かといってカーダンバリの境遇は過酷で「あの男を殺す🗡️🔥」という復讐心もわかる。という変なバランスが、みんなのポヤポヤで笑える演技と妙に噛み合ってしっかり面白い。
世界で一番憎い男が生きているのに、幸せになれる?幸せじゃないのにあなたを愛せる?愛していないのにキスできると思うの?
の結果、彼女とキスしたいから(本物の)悪人退治に協力する!となる。
の結果、彼女とキスしたいから悪人よ、死んでくれ!となる。マザコンだし、ずーっとアタフタワタワタしてて笑えるし、バワーニほどモチモチしていない頃のヴィジャイ・セードゥパティがかわいい。ただ、終盤突然すっと冷たい顔になるのが、あまりにも魅力的なので、そりゃあ悪役に使いたくなるよなぁ…と思う。ま、やってることは"ハッタリで乗り切る!"なので全然怖くはないけど。
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