このレビューはネタバレを含みます
物語にはどことなく既視感があり、よく言えば色々な作品へのオマージュが垣間見えました。
面白かったのは二人が掴み合うところ。
最初に触れようとして、やめて、殴ってみせたところから始まり、終いには怪我をさせてしまう。
小学生になるか、ならないかくらいの年代の男子(女子もか?)なら、掴み合っているうちに殴り合いになってしまう、みたいな経験があると思う。
そのあとケロッと仲直りして、殴り合いなんてなかったかのように過ごす。
ただし、流石に顔に痣ができるとお互いに思い出しちゃうから、気まずくなるんですよね。小学生でも。
それを大の大人がやってみせた、というよりは二人ともかなり精神的に未熟であったということかな。
特に主人公の自分勝手さは痛々しくて、そこがいいところでもあるのかも。
上映後のトークで話す監督が武士みたいに見えてしまった。いろんな想いを込めた作品なんだと伝わってきました。
次回作も見てみたいです。