このレビューはネタバレを含みます
あまりにも圧倒的な画力と生々しさ
今はまだ、自らの心の震えに
真っ直ぐに寄り添っていたいと思う
1日経ってもこの余韻から抜け出せない
抜け出したくもないのかもしれない
全く、簡単な物語ではないと思う
受け取る側にもそれなりにパワーが必要
そのくらい、
深く眈々と、切なさや憂いをまといながらも
抱擁力のある熱量の高い作品だった
愛している なんてセリフは
一度も出てこないのに
苦しいほど想いが聴こえてきて、
私が代わりに泣いてしまった
他者と他者
身体と身体
本物と偽物
真実と虚偽
2つの方向で、"一線を越える"ということの意味
言葉も、身体表現さえも超えた
圧巻のラストシーン
もはやこのシーンに似合う言語などない
これ以上もう何も言語化せず、
余韻に浸っていたい