このレビューはネタバレを含みます
まずこの父親がな、嫌すぎる。
最初の、半笑いで父親に付き合う様子がきつくて…。
目の見えない養母のために音をつくり物語を語る彼に惹かれるのはわかるよ…。
だから一緒に、できるだけ本当に聴こえるように音をつくる。
一緒に家を出る、旅をする夢をみる。
触れたいのに、同性だから何と思われるか不安でまたこの関係を壊したくはなく、素直に抱き合えない。戯れ合い続けて疲れて並んで横になるしかできないの、かなしかった。
終盤、ミドリさんの死で不安定かと思われたマキの方が素直に自分の心をみて覚悟を決めていることがわかる。
ナオミはマキほど想ってはいないような。現状から逃げ出したい気持ちが強い。
マキはナオミの親父さんの会社かどうかはわからないけど(トラックが同じかどうか要確認)ナオミを待っていたし、ナオミは幼馴染と新しい生活に踏み出したところ。
どのみちナオミにとっては痛い過去で、もしマキと一緒になっても、自分に良くしてくれた人を見殺しにして金を奪い、マキの腕を折ったというダークサイドを常に突きつけられ破綻してしまうだろう。
かなしいけど2人の道は別れて、ナオミは傷付けてしまったマキと自分自身に対して涙を流すのだろうな。