そう、『02』って暗いんですよ。その暗さを大輔とブイモンの竹を割ったようなコンビが打破していくところにひとつの魅力があって、そこはかなり踏襲されていたと思う。ただ、今回は暗いを通り越して重たいテーマを扱っている。で、そういうテーマを扱うにしては描写が紋切りで、真摯に向き合っているなと言い切れるところまでいってない。つまり物語のための要素として消化されているように感じられてしまって、正直やや詰めが甘かったのではないかと思わなくもない。
ただ、期待してたよりは遥かに面白かった。優れたショットが結構あって、たとえばビルの屋上から大輔たちがラスボスを見やる横滑りのカメラとか震えるほど良い。
