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ダンシング・ヒーローのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

ダンシング・ヒーロー(1992年製作の映画)
3.0
【恍惚の中の辛き青春】
「死ぬまでに観たい映画1001本」掲載のバズ・ラーマン映画を観た。

バズ・ラーマンは、デイミアン・チャゼルに近い煌びやかさの中に闇を隠す監督だと思っている。なので、ヴィジュアルは豪華絢爛キラキラとしているが、実は暗い話だったりする。社交ダンスに出場したスター選手スコット・ヘイスティングが大会の規定を無視した大技に挑戦するも、それがきっかけで敗北、パートナーも去ってしまう絶望的な状況から始まる。そこに初心者の女が現れ、「自分と一緒に踊ってください」と懇願される。彼女は目まぐるしい勢いで成長するが、家庭に問題があってといった内容。夢破れた者と夢が破れかかっている者が情熱と情熱をぶつけ合って大会に挑むの。キラキラした画だから素直に楽しめるが、血の滲むような理想と現実の対立がここにあって少し胸が苦しくなった。残り2本。
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