けーはち

映画 おそ松さんのけーはちのレビュー・感想・評価

映画 おそ松さん(2022年製作の映画)
2.9
赤塚不二夫「おそ松くん」6つ子が童貞クズニート大人となるパロディや下ネタ何でもござれのアナーキーなアニメ「おそ松さん」の実写化、主演はJアイドルSnowMan。SnowManは9人なのでオリキャラ3人追加、「6人がそれぞれ恋愛モノやホストや裏金融モノ、スパイ映画や時代劇等の個別バラバラのストーリーを始めるので全く収拾がつかず、3人の『話終わらせ師』が登場して話を閉じようとするものの益々混沌とする」とメタフィクションで無理な企画モノをよく纏めたと制作陣は労ってあげたいところだが、アイドルファンの女性達はそんな捻くれたメタ構造の奇形物を観たい訳なかろうし、1つ1つのジャンルパロディも浅く、落とし所もそんなに上手くなく、混沌下ネタバカ映画に出されたSnowManも箔はつかず、残念ながら誰も得をしない1本となってしまった。いや、強いて言えば彼らが脱いだり下ネタやバカをやるのに抵抗がないのは驚きだったのだが、亡き創業者の教育の賜物か……