mingo

ナイト・ショットのmingoのレビュー・感想・評価

ナイト・ショット(2019年製作の映画)
3.9
今年の山形はオンラインで残念だけどコンペはどれも良作。

レイプから9年間のエッセイフィルム。
まぶしいほどの光、何も見えない暗闇、ほのかな明かり、この物語には3種類の光があると提示される。事後に撮影した映像をエッセイフィルムとして流すのはよくあるがタイトルバックの後「ナイトショットモード」で映した炎のゆらめきを撮影するが、つまりそれは彼女の心の波動だろうか。エッセイフィルムにしては決して被害者面では無い警察に対する疑問や言葉にならない心情をアザラシの水中シーンや友人の子供が産まれる瞬間をホームビデオのように映し、かつエモーショナルに観やすく魅せており大変素晴らしかった。にしても「供述」が必要なのは分かるが「犯人の写真の確認」や「性科学的検査」などそんなことしないとダメなの?て思うことばかりで、世界共通のダメダメお役所仕事に苛ついた。「人間は行動を通して自己実現する」海で裸で泳ぎたい。トゥンバラカトゥンバラカ…時計の鐘が2時を告げると…ガイコツが咳をする…

トークメモ
14歳のときから撮影しててhi8を使って10年くらい撮影してた。ミニDVハンディカムで沢山撮った、その後携帯でも取って一つのボックスにしまっていた。だからアレブレボケたくさんあって良い撮影とは言えないものだった。見直したときに役に立たないものはあったけど「わたしはこういう気持ちだったんだ…」と分かった。アザラシの映像が長めだったがどんな気持ちで撮ったのか?食べる行為が暴力的にもみえたし、内面の感情と共にずっとそこに居たかった。
mingo

mingo