【山形国際ドキュメンタリー映画祭2021 優秀賞】
チリのセルフ・ドキュメンタリー。レイプされた監督自身の過去、そして現在を淡々と綴っていく。サン・セバスチャン映画祭にも出品された。
レイプ被害にあった監督自身がこうした形で映画にするってどれほどの勇気だったんだろう。想像もできない。
繰り返されるセカンド・レイプ、時効、全てが彼女を黙らせようとしているようだ。チリだけではなく世界中でこうした問題はある。日本も全く他人事ではない。
語り口のスタイルは一貫していていいが、それだけに一本調子な印象は拭えない。
優れた作品ではあるが、映画としてはどうかな。意義のある一作ではあるが、途中でその語り口に飽きてしまった。