ジョニー・トー監督。
香港最大の暴力団の会長選挙を背景に、トップを狙う男たちの仁義なき戦いを描いた犯罪群像劇。
男臭い映画ふたたび。
香港闇社会の会長候補2人とその子分。
その2人それぞれに支持する派閥グループあり。
いっぱい人がいるので、誰が誰だか分からない。
群像劇あるある。
途中で裏切ったりもあるので尚更分からなくなるけど、それでも楽しめます。
会長候補2人。
1人はバランス型の穏健派でもう1人は過激な武闘派。
序盤で穏健派に決まるも武闘派が折れず内紛する。
中盤は会長の象徴とも言える「三種の神器的な物」をどちらが先に奪うのかの争い。
終盤で決着といった感じ。
ただ殺し合うバイオレンスアクション映画かと思っていたら、割とドラマ部分が多いし、映画として面白い作り。
古き良き香港も楽しめる。
会長選挙での激しい議論において、大親分の淹れた中国茶でひとまず落ち着く親分たちはカワイイ。
上の人に言われてレンゲ砕いて食べちゃう狂気な下っ端。
男臭いの中に興味深い登場人物ありで楽しい。
ラストの展開は意表を突かれて、めちゃ良かった。
その場所も思わせぶりで良し。
なかなかの良作。
ジョニー・トー好きになりました。