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ギルガメッシュ/小さなほうきのmのレビュー・感想・評価

3.0
なにも観客に説明する気が無くて逆に潔い笑
短編集Ⅰラスト、今作が一番不気味で一番凶暴性があった。

正式タイトル、『ギルガメッシュ叙事詩を大幅に偽装して縮小した、ハナー・ルウスの局長のちょっとした歌、またはこの名付け難い小さなほうき』
もうここから観客、見捨てて笑える。
シュルレアリスムの真骨頂は作家性を凝縮し、芸術の名の下に観客ほっぽらかして好き勝手出来ることかもしれない。私はそういうの好きよ。

今作は『ブラザーズ・クエイ 短編集Ⅰ』の中で一番、グロテスクで暴力的。
『ヤン・シュヴァンクマイエルの部屋』で子供に見せたいと言ったけど、逆に今作は見せてはいけないものだと思う。トラウマ的。

短編集Ⅰ、の3作品観てすべて理解は出来なかったけれど、今作がクエイ兄弟の凶暴性(なにやらイギリスでなにかあったらしく)を浮き出している気がした。
殴り、ハサミで切りつけ、それでも遊び回る。

クエイ兄弟、とても気になるので追わせていただこう。

追記
ギルガメッシュ叙事詩を大幅に偽装して縮小しているから、ギルガメッシュ叙事詩を知らなくて見れる笑
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